研究課題/領域番号 |
03670392
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
増山 茂 千葉大学, 医学部, 助手 (00219354)
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研究分担者 |
沖田 伸也 千葉大学, 医学部, 助手 (40194469)
木村 弘 千葉大学, 医学部, 助手 (20195374)
本田 良行 千葉大学, 医学部, 教授 (30019525)
栗山 喬之 千葉大学, 医学部, 教授 (20009723)
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キーワード | 低圧 / 低酸素 / 呼吸調節 / 低酸素性呼吸抑制 / 高地 / 順化 |
研究概要 |
低圧環境下で確実に作動する機器の開発改良を行こうと(特に呼気ガス分析器代謝測定器)。これにより低酸素、高酸素などの負荷に対する呼吸循環の応答を平圧及び低圧下で行い、低酸素と低圧による短期的効果を分離評価する、ことが目的であった。この研究は当大学の人工気候室を用いて行われた。対象は主として平地人健常者及び平地人登山者(ヒマラヤを目指す)であった。またこの研究の結果は実際の低圧環境(高所)での呼吸循環応答と比較検討を予定された。機器の開発改良の面では主として呼気ガス分析器に改善を加えると共に、体血圧・心拍出量心電図・脳循環をあわせ呼吸代謝諸量をリアルタイムにかつ連続的にパソコンに収容するシステムを開発した。このシステムは低圧下でも十分機能することを確認した。この成果は別掲の日本高気圧環境医学会雑誌に掲載されている。低圧と低酸素の呼吸循応答に及ぼす影響の分離評価は興味あるものであった。低酸素それ自体が両者ともに対し抑制的側面をもつことが再確認されたに加え、低圧自体のもつ強い呼吸循環抑制効果が明らかになった。この成果は米国胸部疾患学会総会,日本胸部疾患学会総会で報告されまた厚生省呼吸不全班会議報告書に掲載された。実際に高地でみられる呼吸抑制との関係も興味深く、高山病の発生機序にこの呼吸抑制が強く関与することが示唆された。この成果は米国胸部疾患学会総会などで報告され「Control of Breathing;Its Modeling Perspective」などの著書の一部として刊行された。
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