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1991 年度 実績報告書

夏型過敏性肺炎の発症機序:菌血清型関連多糖体とそのモノクロ-ナル抗体による解析

研究課題

研究課題/領域番号 03670405
研究機関熊本大学

研究代表者

安藤 正幸  熊本大学, 医学部, 助教授 (00040204)

キーワード夏型過敏性肺炎 / 診断用ELISAキット / トリコスポロン・クタネウム / モノクロ-ナル抗体 / 菌血清型関連抗原 / 発症機序 / 気管支肺胞洗浄液
研究概要

I.モノクロ-ナル抗体を用いたサンドイッチ法による診断用ELISAキットの作成と血清中ならびに気管支肺胞洗浄液中の抗トリコスポロン・クタネウム特異IgG,IgM抗体の測定
トリコスポロン・クタネウムのTIMM1357株(菌血清型I)及びTIMM1318株(菌血清型II)の培養炉液より発症抗原を部分精製して得た菌血清型関連粗抗原を用いて、細胞融合法により、菌血清型Iに特異的に反応するモノクロ-ナル抗体(MoAb)11ー7(IgG2a,κ)および菌血清型IIに特異的に反応するMoAb Dー8(IgG1,κ)を作成した。これらのMoAbsを各々ELISA用プレ-トに結合させたのち、これにSepharose 4Bにて部分精製した菌血清型関連粗抗原を結合させた。これを診断用ELISAキットとし、患者血清中および気管支肺胞洗浄液中の抗トリコスポロン・クタネウム抗体を測定し、その特異性を検討した。その結果、夏型過敏性患者血清中には特異的IgG,IgA抗体が有意に高値を示した。一方、患者の気管支肺洗浄液中には特異的IgG,IgAのみならずIgM抗体も有意に高値を示した。即ち、本診断用ELISAキットは感受性ならびに特異性共に優れていることがわかった。現在、本診断用キットを更に改良中である。
II.精製発症抗原を用いた発症機序の解析
現在、上記のMoAbsを結合させたカラムクロマトグラフィ-法にて粗抗原より発症抗原を精製中であるが、抗原精製後にはこれを用いて本症の発症機序を免疫学的に明らかにする。

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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