研究概要 |
(1)一側青斑核電気刺激時の大脳皮質脳血液含量(CBV)の変化:猫を腹臥位とし、同心円刺激電極をstereotaxicに一側青斑核に刺入し、120秒間の電気刺激(3V,3msec,20Hz)を行った。CBVは両側ectosylvian gyrusの大脳皮質下に微小電極を挿入し、脳表に装着したsilicon photodiodeからなる光電装置を使用した記録した。CBVは刺激前6.3vol%であったが、刺激,80秒後0.14±0.04vol%の有意な低下(p<0.05)、100秒後0.15±0.05vol%の有意な低下(p<0.05)、120秒後0.15±0.03vol%の有意な低下(p<0.01)を認めた。 (2)青斑核電気刺激下における脳内カテコールアミン動態の連続的測定:microdialysis用プローベを大脳皮質内に挿入、固定し、一側青斑核電気刺激時のカテコールアミン測定用の検体を連続的に集め、HPLCにて測定した。しかし、青斑核電気刺激時にカテコールアミン(dopamine,norepinephrine)の大きな変動は認めなかった。
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