研究課題/領域番号 |
03670471
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研究機関 | 川崎医科大学 |
研究代表者 |
辻岡 克彦 川崎医科大学, 医学部, 助教授 (30163801)
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研究分担者 |
奥山 博司 川崎医科大学, 医学部, 講師 (30133333)
忠岡 信一郎 川崎医科大学, 医学部, 講師 (30188255)
小笠原 康夫 川崎医科大学, 医学部, 講師 (10152365)
松村 幹郎 川崎医科大学, 医学部, 教授 (70052975)
梶谷 文彦 川崎医科大学, 医学部, 教授 (70029114)
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キーワード | 冠循環調節 / 冠細動脈 / 筋原性反応 / ビデオ生体顕微鏡 / 反応性充血 |
研究概要 |
冠血流は、灌流圧を変化させた場合の流量調節である"自己調節"、短い時間の冠動脈閉塞後の再灌流時に見られる"反応性充血"、運動負荷、心筋酸素消費量が増加したときに見られる"負荷血流量増加"などに見られるような巧妙なコントロ-ルシステムを有している。この冠血流調節はアデノシンやPco_2、Po_2を含めた代謝性因子や血管内皮を介した調節因子など種々の機能の"コンサ-ト調節"であると考えられる。本研究では、最近再び脚光をあびつつある"筋性調節"に注目し、そのコントロ-ルの存在をinvitro、in vivoで確認し、"自己調節"、"反応性充血"、"負荷血流量増加"などの生理的な冠血流調節下でのその寄与を解析するとともに、心筋虚血などの病的状態でのその意義について明らかにすることを目的とした。 ここでは、本年とくに進展の著しかったin vivoの実験結果を中心に報告する。心外膜側および心内膜側の微小血管を観察するため、ニ-ドルプロ-ブ型ビデオ生体顕微鏡を用いた。ニ-ドルプロ-ブは長さ18cm、外径4.5mmでGradient index lensを内装し、これによりCCDカメラより18cm遠方の像を観察可能とした。レンズの外部を18本の光ファイバで取り囲み、これにより視野を照明した。ニ-ドルプロ-ブの外側にシ-スを付け先端にバル-ンを設置してプロ-ブによる血管の圧迫を避けた。心外膜側の微小血管はニ-ドルプロ-ブを観察部位に軽く接触させて行い、心内膜則については左心耳より僧帽弁を介して左心室内にニ-ドルプロ-ブを導入し観察部位に接触させつつ、37℃のクレブスリンゲル液で視野を確保した。麻酔開胸犬あるいはブタを対象として計測した結果、心外膜側の細動脈は収縮期に直径が増大するのに対し、心内膜則のそれは収縮期に逆に直径が減少した。20秒間の冠動脈遮断による反応性充血時の細動脈の反応をみると、約20秒に直径が最大となって後、1分ぐらいで対照時の値に復帰するが、心内膜則の方が復帰が遅延傾向にあった。
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