研究課題/領域番号 |
03670497
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研究機関 | 高知医科大学 |
研究代表者 |
森田 英雄 高知医科大学, 医学部, 講師 (00145129)
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研究分担者 |
倉繁 隆信 高知医科大学, 医学部, 教授 (50117032)
浜田 文彦 高知医科大学, 医学部, 助手 (40208591)
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キーワード | 重症心身障害児 / 気管支喘息 / アトピー性皮膚炎 / インターフェロン-γ / NK活性 / リンパ球サブセット |
研究概要 |
1.重症心身障害児の末梢血単核球インターフェロン-γ(IFN-γ)産生 (1)経管栄養施行中の重症心身障害児の末梢血核球IFN-γ産生は低値であり、これらの症例のNK活性も低値であった。 (2)このIFN-γ産生の低値は数年間持続していた。 以上の結果は重症心身障害児の易感染性の一因と考えられた。 2.アレルギー疾患児の末梢血単核球IFN-γ産生。 (1)アトピー性皮膚炎の末梢血単核球IFN-γ産生は気管支喘息児に比して低値であった。 (2)気管支喘息発作時の末梢血単核球のIFN-γ産生は無発作時に比し低値であった。リンパ球サブセットを検討すると、IFN-γ生産が多いとされるCD45R^+CD_W29^-のリンパ球が減少していた。気管支喘息発作時でIFN-γ産生が低下することの一因として、IFN-γ産生細胞の減少が考えられた。 (3)IFN-γ産生が低いと、培養上清のlgEが高値であった。 以上のことから、アトピー性皮膚炎と気管支喘息ではサイトカイン産生の様相が異なること、気管支喘息発作が発症することで、lgE産生が亢進する可能性があることなどが明らかになった。
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