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1991 年度 実績報告書

小児てんかんの痙攣準備性に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 03670504
研究機関大阪市立大学

研究代表者

村田 良輔  大阪市立大学, 医学部, 助教授 (20128755)

研究分担者 松岡 収  大阪市立大学, 医学部, 講師 (20117972)
キーワードキンドリング / イノシト-ルリン脂質 / NMDA受容体 / 誘発電位 / 扁桃核 / 嗅内野
研究概要

これまでの実験では、細胞内伝達機構としてのイノシト-ルリン脂質代謝(PI)の潜在活性は、生後1週から2週目に強く、3週から4週目には低下することがわかり、この反応の変化はnonーNMDA受容体の生後発達を反映しているものと考えられた。また、嗅内野での誘発電位の検討による興奮性反応の持続時間を表すと考えられる半値幅も、生後1週から2週目に大きく3週から4週目には減少することがわかり、この半値幅の増大は、神経線維の興奮伝達の同期性のちがいを反映している可能性と、NMDA受容体の生後発達を反映している可能性が考えられた。誘発電位の半値幅に関しては、さらにNMDA受容体の拮抗剤を投与して検討していく予定である。以上のようなキンドリング刺激を加えていない状態での興奮性伝達機構の生後発達を明かにしたうえで、PI turnoverと誘発電位に及ぼすキンドリング刺激の影響を検討する。
一方、上記の実験以外に、成熱ラットの扁桃核キンドリンクモデルにおける嗅内野での誘発電位の変化に及ぼすNMDA受容体の拮抗剤の効果と検討し、キンドリングを形成するために用いられる頻固刺激中の誘発電位にNMDA受容体に依存する成分が存在し、後発射の発現と密接に関係している事を明らかにした。今後、抑制系との関係も含め、さらに研究していく予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 平山 謙: "ラット辺線系におけるイノシト-ルリン脂質代謝と扁桃核電気刺激による嗅内野誘発電位の生復発達" 神経組識の成長・再生・移植. 3. 108-109 (1991)

  • [文献書誌] Hirayama K: "Effect of N‐methuyl‐D‐aspartate antagonist on entorhinal response by amygdala kindling stimulations" The Japanese Journal of Psychiatry and Neurology. (1992)

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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