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1991 年度 実績報告書

ウィルソン病の遺伝子解析

研究課題

研究課題/領域番号 03670507
研究機関帝京大学

研究代表者

児玉 浩子  帝京大学, 医学部, 助教授 (00093386)

研究分担者 中里 豊  帝京大学, 医学部, 講師 (20188923)
キーワードウィルソン病 / 遺伝子解析
研究概要

ウィルソン病患者および家族のゲノムDNAを用いて、染色体13q14ーq21に局在する既知のプロ-ブを本症遺伝子の連鎖を検討し、患者および保因者の遺伝子診断法を確立することを目的とした。プロ-ブとしてはESTERASe D(ESD)のcDNAを用いた。まず、日本人でのBamIIを制限酵素とした場合の制限酵素切断片長の多型(RFLPs)を検討した。
材断および方法:異なる家系の健康日本人成人10例の血液、およびウィルス病患者2例、その両親、その同胞(2例)の血液から、Federらの方法に準じて、ゲノムDNAを抽出した。抽出したDNAをBamIIの制限酵素で切断し、その後アガロ-スゲルで電気泳動した。ゲル上のDNAをサザンブロット法により、ナイロンフィルタ-に転写した。フィルタ-をプレハイブリダイゼ-ションさせた後、 ^<32>Pで標識したESDのcDNAのプロ-ブとハイブリダイゼ-ションさせ、オ-トラジオクラフィ-を行った。
結果および考察:正常日本人のゲノムDNAをBamIIで切断し、ESDのcDNAをプロ-ブにして検討した結果ではRFLPsは認められなかった。またウィルソン病患者およびその家族のゲノムDNAでもRFLPsは認められなかった。Bowcockら、Leeらは、ESDのcDNAをプロ-ブにし、ゲノムDNAをBamIIで切断した時、RFLPsが認められると報告している。私達の結果でRFLPsが認められなかったのは、検討した症例数が少なかったためと思われる。さらに症例数をふやして検討する予定である。またプロ-ブおよび制限酵素をかえて、検討する必要もあると思われる。

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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