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1993 年度 研究成果報告書概要

質量分析計によるプロスタグランディン微量定量を用いた運動誘発性喘息の機序解明

研究課題

研究課題/領域番号 03670508
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 小児科学
研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

永倉 俊和  東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教授 (30125025)

研究分担者 正木 拓朗  東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (00119851)
研究期間 (年度) 1991 – 1993
キーワード質量分析計 / プロスタグランディン / トロンボキサン / 運動誘発性喘息 / 肺機能
研究概要

質量分析計(GC/MS)を用い,ヒトの血液および尿中のエイコサノイド(プロスタグランディン,トロンボキサン)の定量法を確立した。質量分析計を用いた測定にはSIM法を用い,内部標準としては,各エイコサノイドの重水素標示体(d5体)を用いた。サンプルはシリカゲルカラムにより脂質を抽出した後,誘導化を行った。誘導化としては,シリル化,メトキシム化,オキシム化等を行ない,操作中にこわれやすい基を保護した。今回測定したものは,プロスタグランディンE_2,F_2α,6-keto-PGF_<1α>,9α-11βPGF_2,トロンボキサンB_2であった。
(1)運動誘発喘息の際にはTXB_2,PGF_<2α>が上昇した。
(2)運動誘発喘息におけるトロンボキサンの関与について,トロンボキサンの合成阻害薬であるOKY-046をSingle Blind Cross Over法により投与した。OKY-046投与により,運動負荷度の1秒量の低下は有意に抑制された。また,本薬投与1週間後には尿中のTXB_2及び11-dehydro TXB_2のBase lineは有意に低下した。この事から,TXの合成阻害薬の有効性が示されると共に,TX,運動誘発喘息に関与している事が示唆された。
(3)運動誘発喘息の前★で尿中の9α-11β PGF_2を測定した。陽性群は陰性群に比べて有意の上昇を示した。9α-11β PGF_2はPGD_2の主代謝物である。PGD_2はマスト細胞から主に産生される。この事は,運動誘発喘息にマスト細胞の関与している事を示す。
以上より運動誘発性喘息には,気道収縮作用をもつエイコサノイドが関与している事が示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Obuta T, Nagakura T, et al.: "Quantitative Measurement of 9 11 PGF2 in Human Urine and Plasma by Gas Chromatography/ Mass Spectrometry." Journal of Chromatography A (in printing).

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 1995-03-27  

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