研究概要 |
1.ラット単離小腸細胞内における蛋白代謝 (1)ラット小腸上皮細胞の分離法の改変 (2)単離細胞内遊離アミノ酸濃度(FAA)の経時的変動 空腸では回腸より約2倍多くのプールを有していた。遊離アミノ酸濃度は生直後高く、離乳期に平衡となる。 (3)単離細胞内高分子蛋白(MMP)の経時的変動 20Kd以上の蛋白では空腸と回腸で差異がみられた。離乳期まではこの比率が成熟期に比べ1.5倍以上を占める。 (4)単離細胞内蛋白代謝に及ぼす発達学的影響因子 食事変化の影響をみると、長期哺乳群は細胞内FAA,MMPとともに離乳期では対照と相違はないが、早期離乳群では同時期に明らかな量的減少を認めた。アミノグラムや電気泳動パターンは3群ともに類似していた。ステロイド投与によるFAA,MMPの細胞内増加は軽度であった。 2.腸粘膜防御機構破綻を来す疾患における臨床的検討 (1)アレルギー性胃腸症の病態の多様性と超徴形態学的検討 年齢分布、主症状の随伴症状、出生歴、アレルギー歴、乳児期栄養起因食物抗原、組織学的検索、治療及び予後について検討した。 (2)小児クローン病における免疫学的検討 (3)消化管出血疾患の鑑別法
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