子牛皮膚より6M尿素、4Mグアニジンにて可溶化された蛋白を超遠心にて分離後、HW‐55Fゲル(6×60cm)による中高速液体クロマトグラフィ-を行い、さらにCsCl密度勾配遠心によりコラ-ゲンを除き、6M尿素存在下にてステップワイズによるDEAEカラムクロマトグラフィ-にてデコリンを含む画分を得た。さらに直線濃度勾配により650Sゲルによるイオン交換クロマトグラフィ-により精製し、この画分に微量存在する分子量約45000の蛋白をSDSーPAGEにて分離した。家兎にこの分離した蛋白を免疫したが、微量蛋白のため抗体活性は上昇しなかった。ニトロセルロ-ズ膜に転写後アミノ酸配列を調べたところN‐末端から14番まで配列が判明し、ホモロジ-検索では未だ報告のない蛋白であることを見出した。
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