研究課題/領域番号 |
03670530
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研究機関 | 慶応義塾大学 |
研究代表者 |
原田 敬之 慶應義塾大学, 医学部, 助教授 (90051656)
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研究分担者 |
繁益 弘志 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (20181034)
仲 弥 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (00129553)
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キーワード | Sporothrix schenckii / モノクロ-ナル抗体 / 二形性 / 遺伝子 / cDNAクロ-ン |
研究概要 |
慢性難治性深在性真菌症の代表的疾患のスポロトリコ-シスの原因菌であるSporothrix(S.)schenckiiの二形性変換機構を解明するために、先ずS.schenckiiの菌糸形、酵母形および両者の変換過程にある菌体における合成タンパクについて解析した。即ち、皮膚スポロトリコ-シス患者より分離・同定されたS.schenckiiを菌糸形、酵母形、各形細胞に ^<35>Sーメチオニンを取り込ませ、合成されたタンパクを10%SDS、2M ureaで可溶化し、SDSスクラブゲル電気泳動にて解析した。その結果、菌糸形細胞に時異的なタンパクは分子量約45kdであること、また、そのタンパクは菌糸形細胞に特異的に発現するRNAより無細胞蛋白合成系を用いて翻訳されたタンパクとほぼ一致することを見出だした。得られたタンパクを単離し、マウスに免疫し、ELISA法にて抗体価の十分な上昇を確認した上で、murine myeloma cell line sp 2/0とfusionさせ、特異抗体産生細胞を得て、現在その特異性について、ELISA法、PAGE法で検討中である。一方、菌糸形、酵母形、各形細胞を4M guanidine thiocyanate溶液中で粉砕し、フェノ-ル抽出、エタノ-ル沈澱で核酸を抽出し、オリゴdTセルロ-スカラムにてMRNAを分離した。45kdタンパクを認識する特異的モノクロ-ナル抗体が得られたら、λgT11を用いてcDNA expression libraryを作成し、本モノクロ-ナル抗体によるスクリ-ニングを行い、菌糸形特異的cDNAクロ-ンを単離する予定である。
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