研究課題/領域番号 |
03670538
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
武田 徹 筑波大学, 臨床医学系, 講師 (10197311)
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研究分担者 |
赤塚 孝雄 山形大学, 工学部, 教授 (80091875)
石川 演美 筑波大学, 臨床医学系, 助教授 (10026932)
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キーワード | 放射光 / 単色X線 / computed tomogrphy / 高分解能 / 画像診断 / 機能画像 |
研究概要 |
1.放射光CTで機能解析を施行する上で、前年度の実験から明らかとなった放射光CT装置の問題点の改良および実験を施行した。 a)X線強度の変動:原因として加速器自身のビーム揺らぎとX線ミラーの熱負荷によるX線強度の変動が考えられる。白色光の変動も2-4%生じている事が明らかとなったが、X線ミラー自身の熱負荷によるX線強度の変動が非冷却時に生じる事が明らかとなった。この熱平衡には約25分必要であった。この問題は、結晶の冷却により大きく改善され、熱平衡後(X線照射5分後)に撮影すれば問題ないことが確認された。 b)被射体からの散乱線を減少:微量な元素を検出するときには被射体の散乱線を0.1%以下に減少させる事が必要である。そのための工夫として、グレーデル効果の利用実験を行なった。散乱線は、距離に比例して低下したが、周囲からの回折X線が低濃度造影物質撮影時に問題となることが明らかとなった。しかし、X線シールドを十分に行なう事によりこの問題は解決するめどがたった。 2.ファントム実験を通し、本装置(検出器としてイメージングプレート使用時)の微量元素検出限界は、50μg/ml程度であることが示された。島津社製のCdTe製固体検出器で画像を収集したが、入射X線量が多く今回は画像作製が困難であった。蛍光板を利用した装置では、非常に空間分解能(36μm)の高い画像が得られた。濃度分解能は、40μg/ml程度でまだ不十分であるが、これは空間分解能を追及したためである。 3.今年で放射光CTのこの課題は終了するが、これまでの基礎実験を通して放射光CT装置の問題点と限界、その改良点が明かとなった。
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