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1991 年度 実績報告書

^<99m>Tc,^<111>In標識活性炭によるリンパ流の定量的解析

研究課題

研究課題/領域番号 03670582
研究機関富山医科薬科大学

研究代表者

唐木 芳昭  富山医科薬科大学, 付属病院, 講師 (20143852)

研究分担者 瀬戸 光  富山医科薬科大学, 医学部, 助教授 (20019962)
前田 正敏  富山医科薬科大学, 医学部, 教務職員 (30143861)
本田 昂  富山医科薬科大学, 医学部, 教授 (40019914)
キーワード^<99m>Tc標識活性炭 / ^<111>Im標識活性炭 / リンパ流解析 / ダブルアイソト-プ法 / リンパ節シンチグラム
研究概要

先にわれわれは ^<99m>Tc標識活性炭を開発し、定量的に乳腺リンパ流の解析を試みその有効性を確認し得ている。平成3年度はダブルアイソト-プ法によるリンパ流解析に向けて ^<111>In標識活性炭を開発することが最大の目標であった。以下にその実績を示す。
1) ^<111>In標識活性炭の作製
金属イオンは活性炭に吸着させることが因難であったが、各種キレ-ト剤による吸着実験の結果Nalが適していることを見いだした。 ^<111>InCl_3約2mCi(約74MBq)にNal5mgを加えた溶液と5%微粒子活性炭懸濁液2mlを攪拌して標識化に成功した。
2)安定制(In vitro)
^<111>ln標識活性炭調整時のpHは5.0であり、pHは1/10ΝNaOHで調整した。pHが高くなるにつれて標識率は上昇し、pH11では最高の99%以上の値を示した。24時間後の標識率も99%以上であり極めて安定であった。また脱離については、シュミレ-ションモデル下6時間で23%と安定な結果が得られた。
3)安定性(In vivo)
ラット足底部投与後に於ける臓器別放射能の測定では黒染リンパ節に有意(p<0.01)に集積が認められた。
4)家兎に於けるリンパ節シンチグラム
In標識活性炭を家兎の足底部に投与し膝窩部リンパ節シンチグラフィ-をおこない撮像に成功した。
5)乳癌症例に於けるリンパ節シンチグラムとリンパ節放射能
In標識活性炭乳房内投与により所属リンパ節シンチグラムが得られた。郭清リンパ節に於ける放射能測定により、重量mg当たりの放射能値は肉眼的、組織学的黒染にほぼ一致した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 川西 孝和: "ダブルアイソト-プ法による乳腺リンパ流解析のための ^<111>In標識活性炭の開発" 日本外科学会雑誌. 92. 474 (1991)

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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