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1991 年度 実績報告書

コレステロ-ル酸化物の生体内動態、組織障害および発癌に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 03670632
研究機関九州大学

研究代表者

黒木 祥司  九州大学, 医学部, 助手 (30215090)

研究分担者 山口 幸二  九州大学, 医学部, 助手 (50191226)
一宮 仁  九州大学, 医学部, 助手 (10183170)
千々岩 一男  九州大学, 医学部, 助手 (90179945)
キーワードコレステロ-ル / 発癌 / 7αーhydroxycholesterol / 胆汁酸合成 / コレステロ-ル酸化物
研究概要

炭素14標識コレステロ-ル100μCiを非標識コレステロ-ルで希釈し総量を100mgとし、ピリジン中ステアリ-ルクロライドと反応させ、シリカゲルカラムクロマトグラフィ-により精製し、ステアリン酸エステルを得た。このコレステロ-ルー3βーステアレ-トをジクロルメタンに溶解し、酸化クロムーピリジン複合体にて7位を酸化後抽出、カラムクロマトグラフィ-により精製し、7ーケトコレステロ-ルー3βーステアレ-トを得た。これをエタノ-ル中、水素化ホウ素ナトリウムにて還元、カラムクロマトグラフィ-にて精製し、目的とする7αーヒドロキシコレステロ-ルー3βーステアレ-トを得た。比放射活性は1μCi/mgである。
合成した7αーヒドロキシコレステロ-ルー3βーステアレ-トをアルブミンにて可溶化し、約0、25μCiを胆管瘻設置ハムスタ-5匹に1時間、経静脈的に投与し、胆汁を20分毎に計6時間採取した。その後脱血によりハムスタ-を屠殺、血液、尿、肝を採取した。各サンプル中の放射活性は、液体シンチレ-ションカウンタ-にて測定した。胆汁中代謝物は、薄層クロマトグラフィ-にて分析した。
投与した放射活性の平均56%は胆汁中に回収され、20%は肝内に残存していた。血液および尿中には放射活性はほとんど認められず、総回収率は平均76、3%であった。胆汁中代謝物は、タウリンおよびグリシン抱合型のトリヒドロキシおよびジヒドロキシ胆汁酸であった。投与した7αーヒドロキシコレステロ-ルー3βーステアレ-トそのものは、胆汁中には証明されなかった。胆汁中代謝物はコリルグリシンヒドロラ-ゼを用いた酵素加水分解により定量的に水解され、遊離型胆汁酸を与えた。
現在、これらの遊離型胆汁酸の同定中である。

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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