研究課題/領域番号 |
03670635
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
消化器外科学
|
研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
平田 公一 札幌医科大学, 医学部, 教授 (50136959)
|
研究分担者 |
木村 弘通 札幌医科大学, 医学部, 助手 (20186331)
向谷 充宏 札幌医科大学, 医学部, 助手
山城 一弘 札幌医科大学, 医学部, 助手
桂巻 正 札幌医科大学, 医学部, 助手 (50253993)
八木橋 厚仁 札幌医科大学, 医学部, 助手
|
研究期間 (年度) |
1991 – 1992
|
キーワード | 肝移植 / Kupffer細胞 / サイトカイン / 拒絶反応 / LPS / IL-1 / TNF / 免疫抑制剤 |
研究概要 |
臓器移植後に生じる急性拒絶反応時において、マクロファージのひとつであるKupffer細胞の果たす役割とその運命を明らかにする目的で、ラット肝移植モデルを基礎として、in vitro.in vivoの両系から検討した。とくに、サイトカインの動態については詳細な分析を試みた。用いたラットは、Wistar系およびLEW系の雄性ラットである。in vitroの実験系については、肝実質細胞(PC)とKupffer細胞(KC)をそれぞれ分離し、PCとKCの混合培養を同系間あるいは異系間で行い、LPS刺激によるKCからのサイトカイン放出能およびPC糸粒体ATPase活性を検討した。また同一実験系を用いて免疫抑制剤の及ぼす影響を検討した。in vivoの実験系については異系移植時のKCについてその分布とIL-1産生能を検討した。 以上の研究から得られた結果は以下の如くである。 1)異種のPC-KC混合培養の実験系において、KCのサイトカインの産生能亢進、priming効果をまたPCの糸粒体ATPase活性低下を確認した。 2)IL-1,TNF,スーパーオキサイドを指標として検討すると、PC-KC混合培養系で生じるサイトカイン産生能亢進は、cyclosporine A、ステロイドで抑制された。 3)の結果については、in vivoの実験系でも同様の結果を示唆するものであった。 4)以上より、ラット異種同所性肝移植において、KCの拒絶反応への関与と、cyclosporine A,ステロイドによる抑制効果が示唆された。
|