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1991 年度 実績報告書

臨床応用を目的とした水酸アパタイト細粒を用いた徐放性抗癌剤の検討

研究課題

研究課題/領域番号 03670636
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

水野 勇  名古屋市立大学, 医学部, 講師 (20157506)

研究分担者 市野 達夫  名古屋市立大学, 医学部, 助手 (60223103)
四ツ柳 智久  名古屋市立大学, 薬学部, 助教授 (40080189)
キーワード水酸アパタイト / Carboplatin / 腹腔内投与
研究概要

1)徐放性抗癌剤の作製を目的として,臨床応用を考えている水酸アパタイト細粒(以下HAp細粒)は焼成温度800℃にてスプレ-ドライ法により作製されたが、出来上った粒度についての解析では、その粒度は37〜53μmであり、2.5〜2.6m^2/gの表面積を有する多孔体である。このHAp細粒は骨とほぼ同じ組成(燐酸カルシウム)で構成された、生体親和性の優れたバイオセラミックスであり、時間の経過とともに生体内で溶解されることが判っており、今後この経時的変化についても検討を予定している。
2)Donryu ratを用い、AH130腹水肝癌細胞10×10^7個を腹腔内に移植7日後に、HAp細粒200mgを0.5mlの生理的食塩水にて溶解し、腹腔内に投与し、投与後3.7,14,21,28日に開腹し、腹腔内臓器の組織学的所見についても検討を加えた。その結果、投与3日後ではHAp細粒は腹膜の部に小さな白い結節となって認め、線維芽細胞の他、軽度のリンパ球浸潤も伴っていた。投与7日後ではリンパ球浸潤はさらに軽度となり、28日後には線維芽細胞で覆われ、リンパ浸潤も僅かとなり、炎症反応は殆ど消失していた。
3)HAp細粒は大きさ37〜53μmの多孔体であり、より徐法効果が得られる剤型となるHApーCarboplatinを作り、出来上ったHApーCarboplatinについて薬剤の封入がどの程度であるか等について検討中である。

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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