研究概要 |
正常のドンリュウ系フットに対し,2週間にわたり条件付けを行った。方法としては,条件刺激音に無作為に(出現率10%)混じた標的音に同期させて600msec後に光刺激または尾部電気刺激を加えるものである。これらの条件付ラットを用いて、イボテン酸処置群(定位脳的に一側腹側淡蒼球にイボテン酸を微量注入してアルツハイマ-型痴呆モデルとする)と未処置群に対して,上記条件付と同様の刺激時における,事像関連電位(ERP)を測定して来た。その結果,未処理群ではERPの潜時は310〜380msecであるのに対して,処置群では>400msecと著明な遅延を認めた。現在,処置群の数を増やすべく,処置群ラットのERPを測定中である。なお,ラットのERPはヒトのものと胎ど潜時は変わらず,条件何していないラットに対する光および尾部電気シゲキに対しても発生するが,条件付ラットにおけるものと比べ潜時は短く,今後,さらに検討をする予定である.平成4年度は,治療群におけるERPを検索してゆく。
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