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1992 年度 実績報告書

HTLV-1型関節炎(HAAP)の病態とその発症機序に関する免疫組織学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 03670709
研究機関大分医科大学

研究代表者

鳥巣 岳彦  大分医科大学, 医学部, 助教授 (70145382)

研究分担者 藤原 亨  大分医科大学, 医学部, 助手 (90238634)
加藤 征治  大分医科大学, 医学部, 助教授 (60034956)
キーワードHTLV-1 / HAAP / 滑膜 / リンパ管 / 免疫組織化学 / 酵素組織化学 / 透過電子顕微鏡
研究概要

1.平成3年度にひきつづき抗HTLV-1抗体陽性患者の関節滑膜の細胞性中皮層の電顕組織化学的特徴を慢性関節リウマチや抗HTLV-1抗体陰性患者のそれらと比較検討したが、抗HTLV-1抗体陽性患者に特徴的な所見は見出せなかった。
2.共同研究者の加藤らの開発したリンパ管の酵素組織科学的同定法(5'-nucleotidase alkaline phosphatase 二重染色法)を用いて関節滑膜のリンパ管分布にいて詳細に検索した。本法を用いることにより従来光顕では鑑別が難しいとされた毛細血管と毛細リンパ管は鮮明に染別することが出来た。ニホンサルを用いた検索では、膝関節滑膜リンパ管網は、表層直下にある血管網より深層部に存在し、特に関節近位部の内側と外側に極めてよく発達しているという新しい知見を得た。また、ヒトの膝関節滑膜リンパ管もサルと同様の分布状態を呈し、疎性結合組織部及び脂肪組織部を被う滑膜には、よく発達した毛細リンパ管網の存在することが判明した。
3.抗HTLV-1抗体陽性変形性関節症患者及び抗HTLV-1抗体陰性変形性関節症患者の凍結関節滑膜の酵素組織化学的同定法によりリンパ管の同定を行い浸潤細胞(主リンパ球)の関係についてモノクローナル抗体を用いて検索を行っているが、結果を出すには致らずひきつづき検索をつづける。
4.酵素組織化学的同定法を用いて慢性関節リウマチ患者の関節滑膜の毛細血管及びリンパ管の検索を行った結果、滑膜の絨門様増殖部の浅層部には、著明に発達した血管網が存在するが、リンパ管網の発達は著しく劣っていることが判明した。このことが関節液の排導障害一原因であると考えられた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Takehiko Torisu,Syogo Masumi,Haruko Yamamoto: "Human Tull Leukemia Virus-1 Carriers and Gonarthrosis A primary Report" The Journal of Rheumatology. 19. 1421-1424 (1992)

  • [文献書誌] 加藤 征治,三浦 真弘,中村 英次郎,宮内 亮輔: "漿膜下組織内リンパ管網の酵素組織化学的描出-伸展試料の二重染色" リンパ学. 16. (1993)

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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