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1992 年度 実績報告書

老人性排尿障害の膀胱および尿道の神経受容体の変化

研究課題

研究課題/領域番号 03670745
研究機関千葉大学

研究代表者

安田 耕作  千葉大学, 医学部・助援授 (70009710)

研究分担者 山西 友典  千葉大学, 医学部, 助手 (90220425)
キーワード排尿エネルギー損失 / 膀胱頚部硬化症 / 尿流動態検査 / 尿道の収縮性 / 自律神経作動薬
研究概要

動物実験:雑種雌成犬を用い尿道の収縮性の変化について自律神経作動薬の投与前後で検討した。尿道の収縮性は最高尿道圧が得られる部位にマイクロチップトランスデューサーを固定し陰部神経刺激を行って得られる圧の変化でみた(クロラロースウレタン麻酔下)。ノルアドレナリンとフエニレフリンでは刺激前の尿道内圧と刺激時(陰部神経)の最高圧は上昇したが、その差圧(収縮性をみる)は一部濃度のみで上昇がみられた。フェントラミンでは上記全ての圧が低下した。クレンブテロールやプロプラノロール投与での圧変化はなかった。しかし陰部神経を長時間刺激して外尿道括約筋の疲労を起した状態では、クレンブテロールが収縮性を増大させた。以上より尿道の収縮性は、ある条件で自律神経薬に対する反応性が変化することが判った。(神経因性膀胱研究会誌4巻に投稿中)。
臨床研究:膀胱頚部硬化症患者の膀胱で発生した排尿エネルギーの尿道内での損失の推移をマイクロチップトランスデューサーカテーテルを使用した尿流動能検査装置を使用し検討した。ボランティアでは排尿エネルギー損失が外尿道括約筋部で最も多いが、膀胱頚部硬化症例では膀胱頚部で有意に損失することが判明した。膀胱頚部径が6mm以下であると排尿エネルギー損失が起ることも確認した。(J.Urol投稿中)。

  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] K.Kawabe,S.Tsuchida,J.Shimazaki,T.Morita,K.Yasuda,S.Kageyama: "Effect on Urapidil on Benign Prostatic Hypertrophy:A Multicenter,Dorble Blinel Study" Urol.Int. 50. 27-32 (1993)

  • [文献書誌] 島崎 淳、安田 耕作、今林 健一、滝本 至得ら: "腹圧性尿失禁に対するクリンブテロールの臨床効果" 泌尿器外科. 5. 933-945 (1992)

  • [文献書誌] 山西 友典、安田 耕作、東條 雅季、秋元 晋ら: "前立腺肥大症における排尿障害のナフトピジルの長期投与臨床試験" 泌尿器外科. 5. 359-363 (1992)

  • [文献書誌] T.Hattori,K.Yasuda,R.Sakakibara,T.Yamanishi,H.Kitahara,K.Hirayama: "Micturitional Disturbance in Tumors of the Lumbosacral Area" J.Spinal Disord. 5. 193-197 (1992)

  • [文献書誌] 東條 雅季,山西 友典,安田 耕作,村山 直人ら,: "神経因性膀胱に対する塩酸Bunazosinの効果" 西日泌尿. 54. 522-527 (1992)

  • [文献書誌] 安田 耕作,山西 友典,東條 雅季,和田 隆弘,島崎 淳: "内尿道括約筋部の機能異常に基づく排尿異常" J.Smooth Muscle Res.27. 261-262 (1991)

  • [文献書誌] 垣添 忠生,岡田 裕作(以上執筆,編集)安田耕作ら: "アトラス尿路変向術" 南江堂, 170 (1993)

  • [文献書誌] 安田 耕作,河辺 秀月,Chapple C.等 編集:前川 正信,島崎 淳,阿曽 佳郎ら: "前立腺肥大症:保存的治療法の手引き" 金原出版, 197 (1992)

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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