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1991 年度 実績報告書

IFNーγ,ILー6遺伝子導入細胞を用いた膀晄癌に対する免疫療法の実験的研究

研究課題

研究課題/領域番号 03670752
研究機関京都大学

研究代表者

橋村 孝幸  京都大学, 医学部, 講師 (40189478)

研究分担者 渡部 好彦  京都大学, 薬学部, 助教授 (90109075)
栗林 景容  京都大学, 医学部, 助手 (10064578)
日裏 勝  京都大学, 医学部, 助手 (20238249)
キーワード遺伝子導入治療 / IFNーγ / 膀晄癌 / マウスMBTー2 / 免疫療法
研究概要

1)IFNーγ産生膀晄癌細胞の作製(MBTー2/Kγ)
レトロウイルスをベクタ-にしてIFNーγの遺伝子を組み込んだベクタ-を作製した.このベクタ-DNAをパッケ-ジング細胞ψ2を用いて、マウス膀晄癌細胞株MBTー2に導入し、G418選択を行い、G418耐性IFNーγ産生MBTー2細胞(MBTー2/Kγ)を得た。MBTー2/Kγは2回クロ-ニングして(MBTー2/Kγ D3 2A1の細胞株を得た)、in vitroでIFNーγの産生を確認した.MBTー2とMBTー2/Kγの、in vitroのcell cycle timeは,各々24時間と28.8時間であり、有意の差はなかった.
2)MBTー2/Kγのin vivoでの増殖
MBTー2細胞を、マウスに皮下注するとほぼ100%腫瘍を作った.一方、1.5×10^6個のMBTー2/Kγをマウスに皮下注した場合は15%(3/20)しか腫瘍を作らなった.
3)IFNーγ遺伝子を導入された腫瘍細胞は抗腫瘍ワクチンの作用を有した.
MBTー2/Kγをマウスに皮下注して腫瘍を作らなった9匹のマウスに、再びMBTー2を皮下注した.その結果2匹のみに腫瘍が生着した(2/9、22%).
1),2),3)よりIFNーγ遺伝子を腫瘍細胞に導入し持続的にIFNーγを産生させる細胞を作ることにより、腫瘍細胞の免疫原性の増強、腫瘍増殖の低下がおこり、更にIFNーγ遺伝子を導入された腫瘍細胞は、抗腫瘍ワクチンの作用を有することも示された.

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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