研究課題/領域番号 |
03670761
|
研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
佐藤 威 東海大学, 医学部・移植学教室I, 教授 (20055792)
|
研究分担者 |
北村 真 東海大学, 医学部・移植学教室I, 助手 (00214817)
飛田 美穂 東海大学, 医学部・移植学教室I, 助教授 (20147169)
平賀 聖悟 東海大学, 医学部・移植学教室I, 助教授 (10114779)
|
キーワード | 血漿分離膜 / 親水系膜 / 疎水系膜 / ヘパリン / メシル酸ナファモスタット / 血球・蛋白付着 / 電子顕微鏡写真 / SDS電気泳動 |
研究概要 |
平成3年度の研究目標は、1)膜型血漿分離器の洗浄法の確立2)SDS電気泳動に使用するポリアクリルアミドゲル密度の検討そして、3)付着蛋白・血球成分の検討であり、これらに必要とする検体数は、親水系膜+ヘパリン、親水系膜+メシル酸ナファモスタット、疎水系膜+ヘパリン、疎水系膜+メシル酸ナファモスタットの組み合わせで計80検体を予定した。しかし、これまでの血漿分離膜の検索状況は、親水系膜+ヘパリン21検体、親水系膜+メシル酸ナファモスタット11検体、疎水系膜+ヘパリン10検体、疎水系膜+メシル酸ナファモスタット7検体の合計49検体である。これは、血漿交換療法の施行症例が当初予定していたほど多くは得られなかったためで、しかもどの血漿分離膜を適用するかは、血漿交換療法の対象となる疾患の種類によっても影響され、また、抗凝固剤としてヘパリンが使用できない場合や、メシル酸ナファモスタットが使用できない場合が生じたためである。このため、十分分析に耐え得る検体収集は、次年度へ持ち越される見込みである。これまでに得られた検体に対して、実験方法に従って検討を加えたところ、従来の結果とほぼ同様に、親水系膜のポリビニルアルコ-ル(PVA)では蛋白及び血球成分の膜への付着は少なく、疎水系膜のポリスルホン(PS)では膜への付着が多く認められるという結果が得られた。SDS電気泳動に使用するポリアクリルミドゲルの密度勾配に関しては、従来から使用している5〜20%密度勾配ゲルにより分子量10000〜1000000までの蛋白をカバ-することが可能で、再現性も良好であった。これらの成果は1991年7月6日、第30回日本エム・イ-学会大会において発表した。
|