研究概要 |
I.ヒトembryonal carcinoma培養細胞株(NECー14)のHMBAによる分化誘導(S.Sekiya et al.:Gynecol.Oncol.,36:69,1990) (1)NECー14細胞をin vitroでHMBA10^<-2>,3日間処理すると、100%形態的に分化し、分裂、増殖は停止した。 (2)分化細胞は長期間(70日間以上)生存し、種々の分化形質が発現した(例えば、HLAーA,B,C,中間径フィラメントなど)。 II.ヒトembryonal carcinoma培養細胞株(NECー14)の分化誘導におけるエンハンサ-ープロモ-タ-の発現(T.Hasegawa et al.:Differentiation,42:191,1990) NECー14における種々のエンハンサ-ープロモ-タ-を調節している忠子は、マウスembryonal carcinoma培養細胞株(F9)に存在するadenoーvirus E1A遺伝子因子とは異っている。 III.ヒトembryonal carcinoma培養細胞株(NECー14)の分化誘導におけるNーmyc発現の一過性減少(T.Hasegawa et al.:Differentiation,47:107,1991) IV.ヒトteratocarcinoma培養細胞株(PAー1/NR)の神経ロゼット形成における細胞外マトリックスの役割(M.Kawata et al.:Cancer ReS,51:2655,1991) In vitro細胞塊中に神経ロゼットが形成され、その過程に細胞外マトリックスが重要な役割が観察された。
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