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1993 年度 実績報告書

コプロポリフィリンを用いた非侵襲的羊水塞椎症診断法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 03670775
研究機関浜松医科大学

研究代表者

金山 尚裕  浜松医科大学, 医学部, 助手 (70204550)

研究分担者 住本 和博  浜松医科大学, 医学部, 助手 (30126817)
キーワードZn-コプロポルフィリン / 胎便 / 羊水
研究概要

胎便・羊水中Znコプロポルフィリンの生理的意義の解明
Zn-コプロポルフィリンは胎便・羊水中の特異物質であるが,その濃度は症例により異なる。Zn-コプロポルフィリンを母体血中で測定し,羊水塞栓症の診断を行う。本研究にとって羊水・胎便でのZn-コプロポルフィリンの動態を見ることは必須である。多数例の羊水・胎便を集め,Zn-コプロポルフィリンの濃度を測定しZn-コプロポルフィリンの羊水中,胎便中での意義を検討した。
i)胎便中Zn-コプロポルフィリン
胎便中Zn-コプロポルフィリンと出生時体重の間に正の相関を認めた。また生後早期に便中のZn-コプロポルフィリンは低値となる事が明らかになった。アルカリフォスファターゼ値と胎便中Zn-コプロポルフィリンの間にも正の相関を認められZn酵素の活性化にZn-コプロポルフィリンが関与している事が示唆された。また胎便中Fe動態とZn-コプロポルフィリン量が関連することが明らかになり,今後胎便中Zn-コプロポルフィリンが胎児におけるヘム及びZn動態の指標になる物質である事が予想された。
ii)羊水中Zn-コプロポルフィリン
羊水中Zn-コプロポルフィリン値は89.0〜1634.7nmos/lの間に分布していた。羊水混濁例では高値をとるが,羊水清澄例でも高値例があり,Zn-コプロポルフィリン値と羊水混濁の有無が必ずしも一致しないことが判明した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 山崎達也: "羊水中Znコプロポルフィリンの測定" 産科と婦人科. (in print). (1994)

  • [文献書誌] 住本和博: "羊水鏡" 23. 204-208 (1993)

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公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

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