研究課題/領域番号 |
03670776
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
吉川 史隆 名古屋大学, 医学部, 講師 (40224985)
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研究分担者 |
青山 俊文 信州大学, 医学部, 助教授 (50231105)
河井 通泰 名古屋大学, 医学部, 助手 (10234014)
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キーワード | チトクロームP450 / 子宮内膜 / 子宮体癌 / RT-PCR |
研究概要 |
発癌物質の大半はチトクロームP450(CYP)によって活性化される。従って細胞内に存在するCYPは癌の発生に深く関与していると考えられる。CYPは肝臓外組織では微量しか存在しておらず、検出が困難であった。前年度までにReverse transcriptase-polymerase chain reaction(RT-PCR)を使用し人子宮内膜にCYP2E1のmRNAが存在しているこを証明した。更に半定量するためにβ-actinによる補正法を確立し、血清エストラジオール値と正の相関がある事を発見した。本年は、各々のRT-PCR産物の制限酵素(MboI)による切断やシークエンス(TAクローニング)によりノンスペシフィックでない事を確認した。また正常肝臓組織を手術時に採取してRNAを抽出し、子宮内膜のRNAと一緒にRT-PCRしたところ肝臓のほうが多かった。ウエスタン法によりCYPを調べたところCYP2E1は微量しか子宮内膜には存在していなかった。CYP1A2は肝臓外組織としては非常に大量に存在していることが判明した。また、現在までの検討ではCYP1A2は血清エストラジオール値との関連は認められていない。子宮内膜組織のプライマリー培養で、24時間後でも細胞が生存可能である事を確認しいてるので今後、プライマリー培養法によって、CYP1A2について実際の発癌物質の代謝について研究を進めていく予定である。
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