• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1991 年度 実績報告書

特異的免疫療法における細胞障害性Tリンパ球と癌細胞相互反応の形態学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 03670813
研究機関熊本大学

研究代表者

鮫島 靖浩  熊本大学, 医学部附属病院, 講師 (50206009)

研究分担者 猪川 勉  熊本大学, 医学部, 助教授 (20151251)
キーワードILー2 / LAK / CTL
研究概要

末梢血リンパ球と癌細胞との混合培養により,癌抗原に対するTリンパ球が選択され,さらにインタ-リュウキン2(ILー2)で活性化して自己癌に対するキラ-細胞を誘導する過程で,リンパ球の形態がどのように変化するか検討した。頭頸部癌患者のリンパ球をマイトマイシン処理した自己の癌細胞と混合培養し,自己癌を認識させた後,ILー2にて増殖させ,その自己障害活性,細胞表面マ-カ-と形態の変化を経時的に観察した。1)自己癌に対する細胞障害活性は培養時間に依存するような活性の増強が見られたが,Daudi,K562などの細胞系に対しては,いずれの培養系でもILー2に依存した誘導が観察された。2)細胞表面マ-カ-の観察では,10日間の混合培養で表面にILー2のレセプタ-が増加しており,NKまたはLAK細胞のマ-カ-は減少していた。3)形態的観察では,10日間の混合培養で小型のリンパ球が多く細胞内顆粒も少なかったが,ILー2でさらに増殖されることによって,リンパ球は少し増大し,表面に微絨毛が増加し,細胞質内顆粒が見られるようになった。しかし,混合培養せずにILー2だけ培養したLAK細胞は,大型で,長い微絨毛を有し,細胞質内顆粒を豊富に持ち,キラ-細胞とは明らかに異なる形態を示していた。10日間の混合培養を行なった細胞は,LAK細胞とは明らかに異なる形態を示しており,細胞傷害性T細胞(OTL),またはCTLの前駆細胞と考えられた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 村上 公輝: "自己癌および同種癌細胞刺激により誘導されるリンパ球の形態的特簿について" 頭頸部腫瘍. 17. 193-197 (1991)

  • [文献書誌] Hiroki Murakami: "Electron microscopic observation of killer cells induced by a mixed culture of lymphocytes with autologous cancer cells and futher culture with recombinant interleukinー2" Auris Nasus Larynx. (1992)

URL: 

公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi