視覚誘発電位を用いた弱視患者の視機能評価のため、高時間周波数領域におけるsteady state VEPにつき高速フーリェ変換、逆フーリェ変換を用いた評価を試みているが、従来の方法では時間がかかり患児の検査が困難であった。今回リアルタイムスペクトルアナライザーを用いることにより単位時間当たりのサンプリング量を増やすことにより、視覚誘発電位の波形サイズ(512-1024サンプル/秒)では、毎秒5-10回のスペクトラムプロットが可能になり、短時間での検査が可能になり、患児の検査が容易になると考えられる。昨年度は、リアルタイムスペクトラムアナライザーのコンピューター本体への組み込み、サンプリングのタイミングの設定、解析のタイミングの設定、記録の光磁気デスクへの保存など解析機を動かす上での条件設定のためのソフトウェアーの開発を行った。本年度は、視覚誘発電位の空間周波数特性を検査するための、最適の時間周波数、コントラストの設定を施行するため、5人の正常人を被険者として測定を実施したが、測定結果に個人差が大きく、条件設定のためさらに多数の正常人被倹者の測定が必要であると考えられた。
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