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1992 年度 実績報告書

口腔粘膜上皮自由表面にみられるマイクロリッジの微細立体構造の解析

研究課題

研究課題/領域番号 03670860
研究機関福岡歯科大学

研究代表者

上原 清子  福岡歯科大学, 歯学部, 助手 (00084244)

キーワード口腔粘膜 / マイクロリッジ / 粘液分泌 / アクチンフィラメント / ケラチンフィラメント / 密着結合 / 微細構造 / コイ Cyprinus carpio(硬骨魚)
研究概要

口腔粘膜上皮の自由表面に見られるマイクロリッジはケラチンフィラメントを土台にしたアクチンフィラメントから構築されていることが、超薄切片法で明かにされている。しかし、立体的にどのようにして帯状の隆起構造が形成されているかは、まだ明らかにされていない。今年度の研究目的は、高分解能走査型電子顕微鏡を用いて、マイクロリッジとこれらのフィラメントの立体的関係を調べることである。
粘膜上皮をサポニンやトリトンX-100で処理し細胞内の可溶性タンパク質を洗い出した後、通法に従い、固定、脱水した。いくつかの試料については、脱水途中に液体窒素中で割断した。臨界点乾燥後、金蒸着し、高分解能走査型電子顕微鏡で観察した。
上皮を表面から観察すると、界面活性剤により所々形質膜が溶かされ、膜下のフィラメントの走行を観察することができた。この最表層のフィラメントは超薄切片法の結果からアクチンフィラメントと考えられる。錯走するフィラメントが所々で隆起しリッジを形成していた。割断面では、リッジ内部のフィラメントはリッジの模様に平行するもの、直交するもの、斜走するものが見られた。基部では、アクチンフィラメントは網目状に密に配列するが、表面に平行に束になって走り細胞側面において密着結合部の形質膜に付着するものも観察された。マイクロリッジ基部より下層では、やや太い、ケラチンフィラメントと考えられるものが網目状に配列しており、マイクロリッジ膜の供給源と考えられている分泌顆粒膜や核膜に結合していた。

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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