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1993 年度 実績報告書

ニフェジピン歯間増殖症の発症に果たすTGF-βの役割に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 03670895
研究機関徳島大学

研究代表者

篠原 啓之  徳島大学, 歯学部, 助手 (60175388)

キーワードニフェジピン / 歯間増殖 / ラット / 副作用 / カルシウム拮抗剤
研究概要

前年度までに我々の確立した,Fisherラットを用いたニフェジピンの経口投与による歯間増殖症のモデルにおいてニフェジピン血中濃度・投与期間・加齢・性差等についてその歯間増殖への影響について調べた。
飼料中ニフェジピン濃度が150mg/kg以上で飼育した場合,それ以下と比較して有意に歯間増殖を認めたが,それ以上の250,350mg/kg・diet間では歯間増殖に有意差は認められなかった。更に,150mg/kg・diet以上の飼料にてラットを飼育した場合,血中ニフェジピン濃度は約800ng/mlとほぼ一定となり,歯間増殖における血中ニフェジピン濃度の閾値の存在が示唆された。
ニフェジピン250mg/kg・dietを含む飼料にてラットを飼育した場合,投与後30日で既に有意な歯間増殖が認められ,以降70日まで持続した。
20,50及び90日齢ラットを各々,同様にニフェジピンを含む飼料にて飼育した場合,20日齢のラットのみ歯間増殖が認められ,このことから,加齢と共に歯間増殖の頻度が低下し,この歯間増殖は年齢依存性であることが明らかになった。
歯間増殖における性差を確認するため,雌雄20日齢ラットを用いて,その歯間増殖を比較したところ,性差は認められなかった。
ニフェジピン歯間増殖の治療法としては,現在では服用中止か他剤への変更のみである。そこで本実験モデルにおいて薬剤投与中止による歯間増殖への影響を調べた。ニフェジピン投与により歯間増殖を起したラットを,その後40日間投与を中止した場合,正常歯間と同程度まで歯間増殖は減少した。このことから,本実験モデルにおいても歯間増殖の維持には持続的ニフェジピン投与が必要であると示唆され,ヒトの場合の臨床像を良く反映していると考えられる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] I.Morisaki: "Nitedipine-induced gingival overgrowth in the presence or absence of gingival inflammation in rats" J.Periodont.Res.28. 396-403 (1993)

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公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

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