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1993 年度 実績報告書

象牙質に内在する非コラゲナーゼ性タンパク分解酵素に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 03670904
研究機関神奈川歯科大学

研究代表者

寺中 敏夫  神奈川歯科大学, 歯学部, 助教授 (60104460)

研究分担者 斎藤 正寛  神奈川歯科大学, 歯学部, 助手 (40215562)
里吉 正徳  神奈川歯科大学, 歯学部, 助手 (90257303)
向井 義晴  神奈川歯科大学, 歯学部, 助手 (40247317)
キーワード象牙質 / 象牙芽細胞 / 石灰化 / 象牙質分画 / タンパク分解酵素 / メタロプロテアーゼ / ストロメライシン / プロテオグリカン
研究概要

平成5年度における研究成果は以下の通りである。
新鮮抜去ウシ前歯象牙質粉末からPBSにて59K P-aseを抽出し,次いで4Mグアニジン塩酸塩でG-1分画を,0.5M EDTAでE分画を,さらに4Mグアニジン塩酸塩でG-2分画を得た。各分画をDEAE Sephacelに掛け,0〜1.0MのNaClグラジエントで分離し,プロテオグリカン(PG)を連続抽出した。各抽出分画からDEAE Sephacel,Superose6およびReversed-phase FPLCで精製た。これらのPGの分子量はSDS/PAGE電気泳動でG1-extは150〜180と300KD,E-extは130〜150KD,またG2-extは130-150KDと180〜210KDであった。59K P-aseはこれらすべてのPGとそのコアプロテインを分解した。さらにE-extのPGがステインズオール染色で青色に染色される数種のコアプロテインを有することが確認でき,またこれらのコアプロテインはすべて59K P-aseにより分解された。これらの研究から数種類の分子量が異なる無機質結合型のPGが象牙質内に存在し,また59K P-aseがストロメライシン(MMP-3)様活性を有することが確認され,59K P-aseが象牙質の石灰化とその成熟過程に重要な役割を担っている可能性が示唆された。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 里吉,正徳: "培養ウシ象牙芽細胞の分化に関する研究" 日歯保誌. 36. 495-506 (1993)

  • [文献書誌] 斎藤,正寛: "ウシ象牙質抽出分画によるヒト歯根膜線維芽細胞の接着・伸展について" 日歯保誌. 36. 3 (1993)

  • [文献書誌] 斎藤,正寛: "Cell Attachment and Spreading Factors of Bovine Dentine Extract" J.Dent.Res.73. 148 (1994)

  • [文献書誌] 里吉,正徳: "Posttranslational Processing of Dentin Phosphoprotein(s) in Odontoblast-loke Cells" J.Dent.Res.73. 147 (1994)

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公開日: 1995-03-23   更新日: 2016-04-21  

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