転移性的癌に対するリンパ節由来増殖因子の関与について ハムスター顎下リンパ節を摘出、これらの組織培養を行い組織分必物を含む培養液(CM)を高リンパ節転移能を省するON-1細胞の培養に加え増殖促進または抑制効果を調べた。 リンパ節の組織片を培養したが殆どが線維芽細胞から成りその培養の困難性があった。次にリンパ節被膜を切除し実体顕微鏡下でリンパ組織と考えられる部分を切除し培養に供した。 その結果、線維芽細胞以外の形態の細胞群がえられたがその量はわずかであった。更に同様の操作をくり返したが思うようなものはえられなかった。 この組織培養によりえられた組織分泌物を含む培養液(CM)をON-1培養に添加し対象群の増殖活性能を比較した。 その結果、対象群を比較して軽度(10〜20%)の増殖促進を示したものの逆に抑制的に作用する場合もあった。次に、リンパ節組織ホモジネート抽出液をON-1培養に添加しその増殖活性を調べた。 リンパ節抽出液添加での細胞増殖活性は全く認められなかった。
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