研究課題/領域番号 |
03670975
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
小児・社会系歯学
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
川崎 浩二 長崎大学, 歯学部, 講師 (60161303)
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研究分担者 |
高木 興氏 長崎大学, 歯学部, 教授 (80005090)
田口 円裕 長崎大学, 歯学部, 助手 (20216831)
稲葉 大輔 長崎大学, 歯学部, 講師 (90146085)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1993
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キーワード | エナメル質 / ミネラル量 / 脱灰・再石灰化 / ディジタルサブトラクション / ハイドロキシアパタイト / TCP / 高分解能透過型電子顕微鏡 |
研究概要 |
脱灰・再石灰化された歯牙硬組織のミネラル量変化を定量化するため、以下の2種類の新評価法を開発した。また、高分解能透過型顕微鏡を用いて脱灰あるいはレーザー照射によって変化したミネラルの質的な評価を行った。 1 ミネラル定量化の新評価法 1)ディジタルサブトラクションを用いた単一切片歯牙硬組織ミネラル量変化の定量法の検討 同一エナメル質切片の脱灰前と後のマイクロラディオグラフィーをデンシトメータでスキャンしディジタル画像として読み込み、この二つの画像をコンピューター上で重ね合わせて各画素のグレイレベルをサブトラクションすることで、脱灰によりミネラルが変化した領域だけを画像上に視覚的に表示させるテクニックを開発した。また、変化ミネラル量をアルミニウム厚さ当量として定量化する事も可能となった。 2)CCDカメラ画像を用いた歯牙硬組織ミネラル定量法の検討 脱灰・再石灰化処理後の歯根切片のマイクロラディオグラフィーをCCDカメラを介してコンピューター画像として取り込み、画像上画素のグレイレベル値をアルミニウム厚さ当量に変換することによって、任意の領域におけるミネラル量を画像上で直接測定できる方法を開発した。 2 変化ミネラルの質的検討 高分解能電子顕微鏡による結晶学的分析の結果、脱灰後レーザー照射したエナメル質は、ハイドロキシアパタイトからαまたはβTCPに変化している可能性が高いことが示唆された。
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