研究概要 |
平成3年度は都内の学童、年齢12歳〜18歳の中学校ならびに高等学校男子2,553名について下記の調査を実施した。 1.学童期における顎態調査 咬合異常を(1)叢生(2)上顎前突(II級)(3)下顎前突・反対咬合(III級)(4)開咬(5)過蓋咬合の5つと(6)矯正治療中の計6グル-プについて各学年ごとにそれらの発現頻度を調査した。その結果下記のデ-タを得た。 (1)叢生は中学1年生(7.8%),2年生(9.4%),3年生(9.3%)、高校1年生(7.2%)、2年生(9.1%)、3年生(9.1%)であった。 (2)上顎前突は5.0%、5.5%、6.5%、2.8%、7.3%、3.8%であった。 (3)下顎前突・反対咬合は0.9%、1.6%、3.4%、3.4%、4.2%、6.2%であった (4)開咬は0.6%、0.3%、1.7%、0.5%、1.4%、1.4%であった。 (5)過蓋咬合は0.9%、1.0%、2.3%、0.2%、1.4%、0.6%であった。 (6)矯正治療中は2.8%、2.3%、2.8%、2.7%、3.1%、1.4%であった。 2.矯正治療を必要とする学童数は全体の16.6〜24.5%であった。しかし実際になんらかの矯正治療を受けている者はそのうちの1〜3%でしかなかった。 3.学童期におけるスポ-ツ活動が顎態ならびに口腔機能にどのように影響を及ぼすかについては上記の2,553名の男子学童数に加え約1,000名の女子学童を対象に「歯に関する健康アンケ-ト」と題したアンケ-ト調査を実施し現在これらのデ-タを処理中である。
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