これまでの実験の総括を行ない、最終的なまとめに努めた。特にgeniposideと各種アミノ酸との反応を検討した。アミノ酸のほとんどは、genipinとの反応性を示し、各種の付加生成物を与えた。これらはかなり、不安定な物質であり、時間とともに色調の異なる色素に変換された。また、酵素との反応においても、酵素を染色することから明らかに付加体を形成していることは認められるが、いかなるアミノ酸残基と反応しているか、その部位はどこであるか、今回は明らかにすることは出来なかった。今後の課題として研究を続行していきたいと思っている。核酸との付加物の生成はin vitroの実験に関する限り、明確な付加体を同定することは出来なかった。なお、これらの研究成果は、現在論文として執筆中である。
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