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1993 年度 実績報告書

ファジィ適応最小二乗法による有機化学物質の有害性予測

研究課題

研究課題/領域番号 03671030
研究機関北里大学

研究代表者

森口 郁生  北里大学, 薬学部, 教授 (90050343)

研究分担者 中込 泉  北里大学, 薬学部, 助手 (30237242)
キーワード定量的構造活性相関 / パターン認識 / ファジィ理論 / 有害性予測 / 発がん性 / 変異原性
研究概要

構造的に多様な有機化学物質の有害性を,その化学構造から予測するために,既存データの定量的構造活性相関(QSAR)を解析し,信頼性の高い推算式を創出しすることを目的とする。平成5年度は,主として発癌性並びに変異原性の予測に関し研究を行った。
1。データの収集及び発癌性の解析:発癌性に関しては多種多様のデータが報告されているが,中でも信頼性の高いものとして,U.S.National Toxicology Programにより行われたげっ歯類の発癌性試験の成績データを使用した。ほとんどの化合物に変異原性の有無が記載されており,これによって細分化したサブセットについても解析を行った。構造記述子としては,分子量や疎水性定数のほか,部分構造に関する数量変数及びダミー変数を用いた。
2。発癌性相関モデル(予測式)の創出と信頼性評価:6種類の化合物セットについて解析を行った結果,良好な相関モデル(予測式)が得られた。判別の誤りのうち,発癌性を非発癌性と誤るfalse negativeが特に問題と思われるが,false negativeは6セットすべてが識別で5%以下,leave-one-out予測でも10%以下であった。とくに変異原性の有無であらかじめ化合物を分けた場合の予測モデルでは,識別で0.0〜1.5%,予測でも3.6〜7.6%と良好な値を示した。
3。変異原性の予測:変異原性もコンピュータによるQSARに基づいた予測が可能である。今回NTPのデータをFALSで解析し,良好な予測モデルを得た。適中率は識別95.5%,予測86.8%と極めて良い結果であった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 森口郁生: "定量的構造活性相関の展開.コンピュータ支援による医薬品設計" 薬学雑誌. 114. 135-146 (1994)

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公開日: 1995-03-23   更新日: 2016-04-21  

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