研究課題/領域番号 |
03671032
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
内海 英雄 昭和大学, 薬学部, 助教授 (20101694)
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研究分担者 |
三浦 ゆり 昭和大学, 薬学部, 助手 (00216574)
竹下 啓蔵 昭和大学, 薬学部, 講師 (70175438)
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キーワード | ESR / 画像化 / スペクトル / 逆投影法 / 反復法 / 経皮吸収 / ラジカル |
研究概要 |
最終目的である薬物の経皮吸収機構を解明するために、本年度ではESRスペクトルを空間的に分離表示するための基本計算プログラムの作製に重点をおいた。スペクトルー空間分離画像化法においては、磁場匂配の限界から生じる観察不可能な角度(missing angle)の処理が重要な課題である。そこで、missing angleを考慮した画像化処理の計算プログラムおよびESR分光器、磁場匂配発生装置の制御システムを作製した。このシステムを用いて、疑似スペクトルと実測スペクトルから空間ースペクトル2次元画像表示を行うと共に、従来のフィルタ-逆投影法による画像と比較検討した。 1.円柱・円筒及び半球の疑似スペクトルから再構成した画像では、従来のフィルタ-逆投影法の場合、missing angleによる情報の欠損が偽イメ-ジをもたらした。それに対し、反復法では反復回数を増すことにより偽イメ-ジの均一な補正が可能であることが認められた。 2.DPPH粉末ないしスピン標識化合物の水溶液を、同一キャピラリ-の2ヶ所に間隔をおいて充填したものを実測し、それぞれの方法により画像化した。逆投影法ではmissing angleの角度分だけスペクトルの裾部分が欠損したが、反復法では欠損部分は認められなかった。しかしノイズが過度に強調され、スペクトルの形が崩れることが明らかになった。 以上の結果より、フィルタ-逆投影法に比べ反復法ではより正確な画像を構成できることが示唆された。次年度では更に実測スペクトルを用いてシステムの改良を行う予定である。
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