研究課題/領域番号 |
03671082
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
医学一般
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
渡辺 瞭 東京大学, 医学部(医), 助教授 (00009937)
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研究分担者 |
池田 研二 東京大学, 医学部(医), 助手 (70010030)
斎藤 正男 東京大学, 医学部(医), 教授 (60010708)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1992
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キーワード | 振戦 / 運動制御 / バイオメカニクス / モデル |
研究概要 |
現在、振戦の発生機序には諸説があり、そのため振戦データが提供する生理学的および診断学的情報の内容は確定していない。従来は、自発的に発生する振戦を分析しているため、それから得られる情報は限定されていた。本研究は、周波数を変えながら手首に機械的励振を与え、手の応答スペクトル解析から、モデルを用いて力学および反射パラメータを推定し、生理的(正常)振戦の解析に利用するための方法論を開発することを目的とする。モデルは筆者らが先に提案した二反射ループモデルを改良して用いる。 主な研究成果は次の通りである。手首の機械的励振(加振)を行って、手の強制振動応答特性を測定する装置を開発した。これは手首をアダプタを介して加振器の振動子に固定して正弦波で駆動するものである。手の応答は、手の加速度または手の角度(ゴニオメータを使用)により測定し、手首の加速度および橈側手根伸筋の表面筋電図と共にデータレコーダに記録した。FFTアナライザを用いて、平均加算を行った後、信号間の位相角を求めた。 加速度センサ使用時について、ラプラス変換を行った運動方程式に基づいて、手首と手の加速度の比、および整流平滑筋電図と手の加速度の比を計算し、それぞれの位相角を求めた。シミュレーションの結果、実験結果に類似する位相特性を得た。 手にタップ(軽い衝撃力)を与えた後の減衰振動波形から抵抗係数とばね定数を推定し、抵抗係数は手と荷重を含めた重力によるモーメントに比例することを示した。これはパラメータ数を減らし、パラメータ推定を容易にすると考えられる。 以上の結果より、位相特性の測定値の当てはめ計算により、反射のゲインや遅れ時間などの運動制御に関するパラメータの推定が可能と考えられる。
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