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1993 年度 研究成果報告書概要

高齢者の健康管理における臨床検査項目のモデル化

研究課題

研究課題/領域番号 03671110
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 病態検査学
研究機関順天堂大学

研究代表者

猪狩 淳  順天堂大学, 医学部, 教授 (20053100)

研究分担者 三宅 紀子  順天堂大学, 医学部, 助手
西園寺 克  順天堂大学, 医学部, 講師 (60138344)
上江洲 典子  琉球大学, 医学部, 助手 (30176581)
研究期間 (年度) 1991 – 1993
キーワード高齢者 / 健康管理 / 臨床検査 / 血清総蛋白濃度 / アルブミン濃度 / ヘモグロビン濃度 / HBV / HCV
研究概要

本研究は高齢者の健康管理をする上で、いかなる臨床検査を行なえばよいかを目的とした.検討した項目は次の2点である.(1)高齢者の全身状態の良否を客観的に示すものとして,血清総蛋白濃度(TP),アルブミン濃度(ALB),ヘモグロビン濃度(Hb),ヘマトクリット値(Ht),白血球数(WBC)を測定した.(2)最近話題になっているB型肝炎ウイルス(HBV)とC型肝炎ウイルス(HCV)の各マーカーの保有率を調査した.その結果,(1)高齢者の全身状態を知る指標としては,TP,ALB,Hbが良い指標となることが,対系全例の統計処理により判明した.白血球数や血清コレステロール値は,個人差が大きく,全身状態を知る指標とはなり得ない.
(2)肝炎ウイルスマーカーについては,東京在住の老年者について測定したが、B型肝炎ウイルスマーカーが陽性であったのは38.6%であり,このうちHBs抗原陽性者は4.7%であった.HBc抗体および1またはHBsの抗体陽性率は36.8%であり,かなりの頻度であった.HCV抗体陽性率は5.8%であった.また,平成5年度の調査では5.4%であった.HCV抗体陽性者では血清トランスアミナーゼ(GOT,GPT)が異常を示している例が多かった.
以上の結果より,
1.健康状態の良否を知るスイリーニング検査として,血清総蛋白濃度,アルブミン濃度,ヘモグロビン測定が有用である.
2.肝炎ウイルスマーカー,とくにHBs抗原・抗体,HBc抗体およびHCV抗体を検査し,陽性者に対しては健康状態を監視しながら,生活指導をすることが大切である.

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 三宅紀子.西園寺克.猪狩淳 他: "高齢者におけるHBV関連抗原,抗体およびHCV抗体について" 永寿総合病院紀要. 4. 41-44 (1992)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 三宅紀子.西園寺克.猪狩淳 他: "中・高年齢者におけるHCV抗体およびAminotransferaseの疫学調査" 永寿総合病院紀要. 5. 23-27 (1993)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より

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公開日: 1995-03-27  

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