研究課題/領域番号 |
03671121
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
雄西 智恵美 千葉大学, 看護学部, 助手 (00134354)
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研究分担者 |
石黒 義彦 千葉大学, 看護学部, 教授 (30009443)
武田 祐子 千葉大学, 看護学部, 助手 (80164903)
井上 智子 千葉大学, 看護学部, 助手 (20151615)
佐藤 禮子 千葉大学, 看護学部, 助教授 (90132240)
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キーワード | がん患者 / 手術 / ストレス |
研究概要 |
本年度は、がん疾患で手術を受ける患者のストレス反応とストレスに影響する要因を明らかにすることを目的に、病歴調査と手術患者を対象とした調査を実施した。 1、がん患者の術前術後のストレス状況に関する病歴調査 対象は35例で、大腸癌10例、胃癌9例、乳癌7例、直腸癌4例、肝癌3例、食堂癌2例であり、平均年齢61.9才であった。ストレス反応として最も多かったのが、睡眠障害であった。ストレスに影響する要因で、身体的要因としては、術前検査や術前処置による苦痛、術後早期の創痛、不眠、背部痛、胃チュ-ブであり、術後後期は腰背部痛、ドレ-ン挿入部痛、腹満、口渇、などであった。心理的要因としては、術前は手術への不安、病気の心配などが多く、術後早期は自己の生命の安全に対する心配、再手術への不安であり、術後後期は人工肛門造設や乳房切断患者の社会復帰に対する不安であった。環境要因は、術前は入院による環境変化に伴うものであったが、術後は、病棟の騒音、医療者の観察や処置による干渉であった。 2、手術を受けるがん患者のストレス反応とストレス影響要因の調査〈研究方法〉調査項目:ストレス反応(1)生理的指標(バイタルサイン、排泄パタン、食欲、睡眠)(2)心理的指標(MAS)(3)日常生活行動(入院生活、言動)ストレス影響要因(1)ストレッサ-の強弱とその内容(身体的苦痛の有無、手術・病気への不安、手術侵襲)(2)対処行動パタン(3)修飾要因(支援者の量、情報量)調査時期:入院時、術前、及び退院前 〈結果〉目下、デ-タ収集の途中であるが、現在20例(対象群である非癌患者8例を含めて)が対象患者となっている。入院時のMASは癌患者が26.3点と非癌患者の20.8点より高く、術前の生理的指標と日常生活行動の変化も多い傾向がみられている。
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