研究課題/領域番号 |
03680074
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
宮野 道雄 大阪市立大学, 生活科学部, 助教授 (00183640)
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研究分担者 |
土井 正 大阪市立大学, 生活科学部, 助手 (70137181)
綿貫 茂喜 大阪市立大学, 生活科学部, 講師 (00158677)
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キーワード | 高齢者 / 快適性 / 音環境 / 過熱環境 / 視認性 / 段差 / 歩行衝撃 / アイマークカメラ |
研究概要 |
本年度は、研究計画の最終年度にあたるため、補足実験と全体のとりまとめを行った。 まず、床段差の視認性に関する実験を人工気候室における照度調整下で引きつづき実施した。今年度は、段差の目地パターンを無地も入れて11種類に増やし、昨年までと同様にアイマークカメラを用いて行った。被験者は高齢者24名(62〜80歳)、青年23名(18〜23歳)の計47名であった。さらに、この実験結果と照合する目的で、上の実験と同じ11種類の目地パターンを写真に撮り、これを提示する方法で、一対比較法による段差の認識度の判定を行った。この実験については、高齢者40名(63〜79歳)、青年75名(18〜28歳)の計115名を被験者として行った。結果として【.encircled1.】床段差の認識に与える目地の影響としては、立体視を助けるという意味で、縦方向の目地が有効に作用する。【.encircled2.】今回の実験照度100lxの条件下では、目地パターンの違いによる高齢者と青年の段差視認性には大きな差異は認められない。以上、2点のことが明らかになった。 つぎに、音環境に関する検討として、音刺激が人体生理に与える影響について実験した。実験は青年5名を被験者としたものであり、音刺激(絶音)は、周波数と音圧の組合せにより25種類の音を与え、生理反応としては、皮膚血流を測定し、心理反応として官能検査も合せて行った。結果として、67dB程度で、生理的には緊張状態となり、十分に音刺激が情報として、中枢へ伝達されていることが判明した。
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