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1991 年度 実績報告書

幼児の思いやり行動の発達課程

研究課題

研究課題/領域番号 03680076
研究機関大妻女子大学

研究代表者

千羽 喜代子  大妻女子大学, 家政学部・児童学科, 教授 (90074913)

研究分担者 大澤 清二  大妻女子大学, 人間生活科学研究所, 教授 (50114046)
大場 幸夫  大妻女子大学, 家政学部, 教授 (20056378)
平井 信義  大妻女子大学, 家政学部, 名誉教授 (80074912)
研究概要

目的:幼児の思いやりの精神構造とその発達過程を明らかにするために、3名の幼児をそれぞれ3年間計9年間,自然観察法に基づき追跡的に観察し,その行動事例から大項目10と小項目50の行動項目を設定してきた。さらにこの行動項目の妥当性を計るために,5歳児63名に対して,50項目からなるインベントリ-により調査を実施した。その結果については,第43回家政学会において発表した。今回の研究の目的は,発達過程を明らかにし,行動項目の精選をするために4歳児420名に対し,同じ50項目からなるインベントリ-により調査を実施した。
方法:思いやり行動観察協力園11園の年中児(4歳ー5歳)420名を対象に各々の園の担任保育者が観察者となり,思いやり行動項目50からなるインベントリ-により,思いやり行動を評定した。その結果から,年中児(4歳〜5歳)の思いやりの構造を明らかにするために因子分析を行った。また行動項目を精選するために,共通性の推定結果を得るために行動項目の検討を行った。
結果:因子分析の結果,以下のように6個の因子を抽出することができた。(1)援助行動,(2)自己主張,(3)物や状況に対する共感,(4)相手の気持ちを受け入れ共有する行動,(5)協力行動,(6)創造・充実などの自己活動。この因子分析の結果は,昨年度実施した年長児(5歳〜6歳)の構造と比較して,4個の因子の減少であった。年齢が高くなるほど思いやりの構造は複雑になると考えられる。また精選の過程で3つの項目について問題が発見できた。前年度の結果と合わせて検討している。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 長山 篤子,千羽 喜代子,平井 信義: "幼児の思いやり行動の観察方法に関する研究" 大妻女子大学紀要ー家政系ー第27号. 27. 81-101 (1991)

  • [文献書誌] 長山 篤子,千羽 喜代子,平井 信義: "幼児の思いやり行動項目設定における妥当性調査" 日本家政学会.

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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