研究概要 |
運動場面や日常での仕事場面等でPeak Performance(最高の目的遂行)を発揮するためには,体力・技能・心理的能力の3要因が要求されるが,本研究では,Peak Performanceをもたらす心理的要因について研究するために,前額のFp_2の位置から導出した優勢脳波や心拍を用いたバイオフィードバックトレーニング(以後BFTと略称する)によって心理的能力,特に集中力を高める方法を検討した. 研究I 優勢脳波BFTによって,一点集中時の注意の集中力を増強する方法の検討 対象は一般学生と運動部学生約20名で,注意力計(AF型)を用いて集中力を測定し,優勢脳波θ_1,θ_2,α_1,α_2,α_3,β_1,β_2波との相関を求め,相関の高い優勢脳波α_2波を用いてBFTを13日間行い,集中力を増大させることに成功したが,その過程を分析すると共に,集中力増強のための有効な方法として,Visualizationを用いて優勢脳波α_2波を多く出すBFTが有効と考えられた. 研究II 心拍を用いたBFTによる視覚(光)と聴覚(音)刺激への反応時間(単純反応と選択反応)短縮の方法の検討 一般学生約20名を対象に,視覚刺激と聴覚視激を用いた反応時間測定時の心拍・皮膚温等(自律神経興奮状態)を検討した結果,心拍BFTが有効との予測が立ったので,心拍BFTを行い反応時間短縮に成功した.そこでその(集中力増強)方法について検討した.
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