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1992 年度 実績報告書

スポーツ体質と競技成績との相関によるトレーニング開発プログラム

研究課題

研究課題/領域番号 03680125
研究機関早稲田大学

研究代表者

永田 晟  早稲田大学, 人間科学部, 教授 (30087069)

研究分担者 宮崎 正己  早稲田大学, 人間科学部, 助教授 (90097262)
キーワードスポーツ体質 / トレーニング / 運動プログラム / 競技成績
研究概要

陸上競技の短距離選手、長距離選手、バスケットボールのフォワード選手、サッカーのフォワード選手を35名集め、サイベックスマシンによって、脚伸展力、脚伸展持久力、膝関節角変位、下腿長、大腿長を調べた。さらに自転車エルゴメータ,(BFS)によって競技内容をシミュレートした可変負荷法によって、瞬時心拍数、酸素摂取量、炭酸ガス排出量を調べた。陸上競技選手8名については尿中カテコールアミン、血奨キニンを調べた。そしてランプ負荷法によって大腿直筋群から表面筋電図を求め、筋放電スペクトルを描き、運動単位を同定した。
これらのデータから、短距離選手は脚屈曲に必要な筋群が発達し、競技成績が秀れている者ほど脚伸展のハムストリングなどの伸筋群が発達していた。脚伸展パワーはトレーニング・プログラム上重要な因子であった。サッカーとバスケットボール選手は最大酸素摂取量が平均して58ml/kgあり、持久力に優れていた。そして心電図R・R間隔変動は少なくなり、交感神経の亢奮が裏付けられた。彼等のトレーニングには、送動負荷器(エルゴメータ)を用いて,ゲーム中の負荷と同称の強度で、長時間(30分以上)運動する処方箋が期待される。競技成績が低い者ほどカテコールアミン、特にノルアドレナリンの分泌量が夛く、223μg/dにも違ってた。他競技成績の高い者は105μg/dを示し、血管収縮レベルと副腎刺激度が異なった。トレーニングにおいては試合と同称なゲームを支え、(負荷付き)、試合時の緊張感を緩和する方法が推められる。
競技成績はトレーニングによって増進する因子は大きく、競技スキルの向上に役立つVDTの刺激法が望ましい。基礎体力はスポーツ体質と関係が深く、各種の競技に適したエリートを発堀し、養成する必要がある。基礎体力の上に競技体力の向上がみられるので、競技別の負荷プログラムを作成し、屋内でトレーニングする必要があろう。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 永田 晟: "M波のスペクトル分析と運動単位" 動きとスポーツの科学、日本バイオメカニクス学会第11回大会論文集. 26-30 (1992)

  • [文献書誌] 松田 広則: "作業性ストレスと聴性脳幹反応(SVR)" 動きとスポーツの科学、日本バイオメカニクス学会第11回大会論文集. 31-35 (1992)

  • [文献書誌] 永田 晟: "バイオキネティクス" 杏林書院, 169 (1993)

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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