短距離選手は脚屈曲(膝)に必要な筋群が発達し、競技成績が秀れている者ほど股関節伸展に関するハムストリングの発達がみられた。安静時、運動中、回復時の尿中カテコールアミンやbetaエンドロフィンの分泌量を定量化し、非迷走神経亢進症や交感神経興奮型を同定した。またドーパミンの分泌量が多い(安静時)者ほど非エリート、スポーツ体質と考えられた。脚伸展パワーは末梢筋群のウェイト、トレーニングよって短期間に養成できる可能性を知った。他方、サッカーやバスケットボール選手の全身持久力型は最大酸素摂取量に平均58ml/kg/minを示し、7種目のサ-キット、トレーニングやインターバル、トレーニングによってその体力向上が期待された。また両グループの選手達は安静時の心電図R、R間隔変動は大きく、運動時には著明に小さくなた。こうした差も考えられた。 スポーツ体質と考えられる競技者に対して、ランプ.モードの負荷方法を通用し、自転車型エルゴメーターによってトレーニング.メニュープログラムを構成した。健康、体力診断システム(トータル、ハードウェア、ソフトフェア)、送動処方のシステム(システム、フロー、基本プログラムシート、測定項目と判定要素)、出力シート案、筋力アップ用のウェイト、トレーニング16種目、サ-キット、トレーニングが2種類、器具の有無によるパワートレーニング(器具有の場合は16種目)などについて解説し、現場において使い易いように配慮した。これらは1冊のマニュアルとして作成した。
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