カエルのアルドステロン合成酵素の構造と機能

1991 年度 実績報告書

• 研究課題/領域番号: 03680168
• 研究機関: 大阪大学
• 研究代表者: 岡本 光弘 大阪大学, 医学部, 教授 (90028613)
• 研究分担者: 野中 泰樹 大阪大学, 医学部, 助手 (80156215)
• キーワード: P450(11β) / P450(aldo) / アルドステロン / 11ー水酸化酵素 / キメラ酸素 / P450cam

研究概要

1.食用カエルの中腎組織のcDNAライブラリ-を作成し、ウシP450(11β)をプロ-ブに用いてプラ-クハイブルダイゼ-ション法でスクリ-ニングした。その結果、5個のポジティブクロ-ンが得られた。これらのクロ-ンのDNA塩基配列の決定を現在行っている。ウシ、ラット、ヒトのP450(11β)cDNAの塩基配列との類似性から、5個のクロ-ンはすべてP450(11β)をコ-ドしていることが予想された。
2.完全長のcDNAを持つと思われるクロ-ンを発現ベクタ-に組み込み、このものを培養COS細胞にエレクトロポ-レイション法で導入して発現させるため、現在予備実験を行っている。
3.ラットのP450(11β)とP450(11β,aldo)の各cDNAについて、制限酵素により切断ーライゲ-ション法によって、キメラcDNAを作成した。このものをCOS細胞中で発現させて、11、18、19水酸化活性とアルドステロン合成活性を担うタンパク示の領域の向定を行った。その結果、NH_2末端から約3分の2付近にあるオゾル(人名)の領域およびP450camのIーヘリックスに相当する領域が、酵素活性の特異性を決定するのに重要であることが分かった。

研究成果

• [文献書誌] Nonaka,Y.et al.: "Moleculan Nature of alelosterome sepinthase,a member of cyfocbume P450 11β family." Enclocs.Res.17. 151-163 (1991)
• [文献書誌] Nonaka,Y.and Okamoto M.: "Functional expression of the cDNAs encocling rcet 11βーbycboxylase and aldostercne Syrtbase." Ecer.J.Biochem.202. 897-902 (1991)
• [文献書誌] Ohta,M.et al.: "Bovine cecbenal cepfochponse P450(11β)ーweclicatel conversion of 11ーdecxycortisol to 18ーamol 19ーbylcoty derivatiues:NMR stuly" J.Steoid biochem.Mot.Biol.39. 911-920 (1991)
• [文献書誌] Odumoto,M.ant Nonaka,Y.: "Molecelan biology of rat stewid 11βーheycheoxylase and allusterme symthase" J.Sfeoid Biochem.Mol.Biol.(1992)
• [文献書誌] Nonaka,Y.and Okamoto,M.: "Functinal expcestion of cDNAs for brine 11βーhylcxylaseーaldostene syafbases." J.Stboid Biochem.Mol.Biol.(1992)
• [文献書誌] Yabu,M.et al.: "Localization of the gene frnscripts of 11βーbycbuxylase and allosterne symtbase in the rat alrenal costex" Histochemistry. 96. 391-394 (1991)