研究概要 |
1.タ-ボ分子ポンプの購入と取り付け 本補助金で購入したタ-ボ分子ポンプを現有の高温質量分析計のイオン化室付近に取の付けた。高真空度化が計れ,S/N比が約1桁向上した。 2.ZrーPd系化合物の高温蒸気圧測定およびその熱力学デ-タの評価 高温質量分析計で得た蒸気圧デ-タからZrーPd系各種化合物の生成自由エネルギ-を決定した。また得られたデ-タと従来の数少ない熱力学デ-タおよび既存の相平衡図等から現時点で最も信頼性の高いZrーPd系の高温熱力学デ-タを評価し,推奨値を示した。 3.CrーTe系化合物の高温熱容量測定 室温から900Kの範囲の高温熱容量の値を決定した。また,規則一不規則転移,相境界を横切る温度,融解等の生じる温度及びその時の反応熱等も決定した。 4.金属燃料の酸化挙動の測定 高温熱天秤を用いて,空気中423ー1080Kの温度範囲で,金属燃料(Uー20at%Zr)の酸化挙動を調べた。表面反応と拡散の両機構が共存する酸化挙動であることがわかった。また,Uの酸化速度がZrと合金化すると著しく低下することも明らかになった。
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