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1992 年度 実績報告書

Quality Indexを用いたX線実効エネルギー決定に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 03680198
研究機関京都医療技術短期大学

研究代表者

山田 勝彦  京都医療技術短期大学, 診療放射線技術学科, 助教授 (10230450)

研究分担者 藤本 信久  診療放射線技術学科, 講師 (10229049)
西谷 源展  診療放射線技術学科, 講師 (30228184)
キーワードX線エネルギー / X線スペクトル / 放射線計測
研究概要

1.X線スペクトルから実効エネルギーへの計算精度;散乱X線の実効エネルギーは、一次X線のように減弱曲線の測定から直接に求めることはできないため、散乱X線スペクトルを測定して、これから計算によって実効エネルギーを求めるという方法を用いる。そのためには計算の結果が、実測値とどの程度の精度で一致するかを検討しておく必要がある。前年度の実験では精度が悪く、かなり苦労したが、ジオメトリーの改良により管電圧100〜150kV領域ではほとんど計算値と実測値は一致し、低管電圧領域でも3%程度の誤差で両者は一致した。
2.散乱X線スペクトルの測定;管電圧50〜150kVの一次X線を20×20×20cm^3の水で作った散乱体に照射して、90度方向の散乱X線スペクトルをGe半導体検出器で測定した。スペクトルの最大エネルギーは、コンプトン散乱式の計算値と非常によく一致し、かなりの精度で測定できることが確認できた。そこで、このスペクトルから計算により実効エネルギーを計算すると、最大エネルギーが散乱により低下しているも拘らず、散乱体中で一次X線、散乱X線ともに吸収効果が大きく、それだけ低エネルギー成分が減少し、結果的に実効エネルギーは一次X線エネルギーより、いずれの管電圧においても大きな値となった。散乱X線を制御する因子は数多く考えられるが、今回は管電圧(50〜150kV)、散乱角(30〜150゚)、散乱体積(1^3cm^3,5^3cm^3,20^3cm^3)の因子について測定し、それぞれについて実効エネルギー、QIを計算し一覧表にした。
3.実効エネルギー変換係数(ECF);散乱X線のQIは最大エネルギーが一次X線最大値より低いため、一次X線と同様、管電圧値から実効エネルギーは求められない。そこで一次X線発生の管電圧と実効エネルギーの比をECFと定め計算した。これにより散乱X線においても、極めて簡単に実効エネルギーが求められるようになった。

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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