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1992 年度 実績報告書

ショウジョウバエ味覚遺伝子Treと味受容体に関する分子生理学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 03680216
研究機関東北大学

研究代表者

磯野 邦夫  東北大学, 応用情報学研究センター, 助手 (70124550)

研究分担者 嶋田 一郎  東北大学, 教養部, 教授 (50108429)
キーワードDrosophila / taste mutation / taste receptor
研究概要

(1)ニクバエロ吻試料からRNAを抽出し、これからmRNAを分離精製して、今年度はアフリカツメガエルの卵母細胞に注入して発現を見るのに充分な量を得ることができた。またこの試料が確かに機能的なmRNAを含むものであることをクローン化されたcDNA試料をラベルして、ノザーンブロットで確認した。 一方カエルから卵母細胞を摘出し、ガラス電極を用いて、静止膜電位と種々の味刺激用の塩や糖溶液に対する膜電位応答を測定、記録するセットが岩手大学工学部との共同研究で開発できた。
(2)ショウジョウバエのX染色体P因子挿入味覚変異体を4系統得て、P因子プローブを標識してその挿入部位を同定したが、挿入部位はすでに唾腺バンド位置の知られている味覚遺伝子Tre(5AB)とは異なることがわかった。この領域は最近になって、米国のグループがゲノムクローンとして酵母人工染色体中にクローン化されている。これらはかなり大きなゲノム断片として酵母ゲノムに取り込まれたものであるが、ここからTre遺伝子をスクリーンすることは可能である。そこでこの酵母株を入手して、これからショウジョウバエゲノムを、巨大DNA分子を分離するための電位逆転型のパルスフィールド電気泳動装置を用いて分離した。
これらの進展を踏まえて次年度ではハエ味覚遺伝子について(1)卵母細胞系、(2)ショウジョウバエ形質転換体で発現させ、同定することをめざす。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Seki, T., Isono, K. and Ito, M.: "The absolute structure of 3-hyroxyretinal used as the visual pigment chromophore in Insecta." Zool. Sci.9. 1231-1231 (1992)

  • [文献書誌] Isono Kunio: "Specific visual input suppress male courtship in Drosophila." Proceedings of the Second International Scientific Conference on Sensory Systems and Communication in Arthropods.2. (1992)

  • [文献書誌] Isono, K., Hariyama, T., Arikawa, K. Komatsdu, A. Yamamoto, D., Ueda,R., Sano,Y.: "Mutation that disrupts rhabdomeres of retinular cells nonspecifically in the compound eyes of Drosophila." Zool. Sci.9. 1233-1233 (1992)

  • [文献書誌] Isono Kunio: "Control of male courtship behaviour by spectral light:involvement of retinular photoreceptors in the compound eyes of Drosophila. (共著)" (Editors: K. Wiese et al) Birkhauser Verlag AG. Basel Boston Stuttgart, (1993)

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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