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1991 年度 実績報告書

小・中学校レベルにおける「植物の繁殖戦略」学習のタめの教材と教授法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 03680238
研究機関東京学芸大学

研究代表者

片山 舒康  東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (20014855)

研究分担者 犀川 政稔  東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (60014817)
キーワード生物教育 / 教材開発 / 初等中等教育 / 植物の生殖 / 繁殖戦略
研究概要

本研究は,小・中学校において,児童・生徒に植物の多様な生殖方法と繁殖戦略を学習させていく中で,そこに共通する“子孫を殖やし,分布を広げる"ということをどの様にして把握させていくかを検討し,それに適した教材を開発するとともに,適切な教授法を開発することを目的としている。今年度は,次のような研究成果を得た。
1.現行及びそれ以前に用いられていた小・中学校の理科教科書で,植物の生殖・繁殖の扱われ方と取り上げられている教材について調べた。
(1)有性生殖と無性生殖の概念を定着させるという点で,小・中学校ともその扱いに問題があった。
(2)種子の散布方法については述べられているものの,種子形成のための花粉散布・受粉機構などの取り上げ方は不十分であった。
(3)下等な植物の生殖・繁殖については,次第に取り上げられなくなってきている。
(4)有性生殖の教材植物は豊富に取り上げられているが,無性生殖の教材植物は著しく少なく,偏りがあった。
5.教科書調査の結果をふまえて,無性生殖,受粉機構及び下等な植物の生殖・繁殖について小・中学校レベルでの扱いを検討した。その結果,無性生殖や受粉機構などについては,自然誌的な観点から取り上げて扱うのが望ましく,また,下等な植物の生殖・繁殖については,身近な素材を取り上げて,高等植物との共通点をとらえさせるのが望ましいとの結論に達した。
3.無性生殖の教材に適していると考えられる身近な植物を栽培・培養し,無性生殖の様子をスライドやビデオに記録し,視聴覚教材を作製した。
次年度は、教育現場での試行を計画している。

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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