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1991 年度 実績報告書

外国人向け日本語教育のための漢字辞書の試作

研究課題

研究課題/領域番号 03680248
研究機関徳島大学

研究代表者

矢野 米雄  徳島大学, 工学部, 教授 (40035663)

キーワード外国人のための漢字学習システム / 漢字電子辞書 / 漢字の造字法
研究概要

外国人の漢字学習のために部分構造知識をもつ漢字辞書と,部分構造を用いて自由に漢字を作れる知的学習環境を学習者に提供する開放型CAIシステム漢字工房を構築する。特に本年度は部分構造漢字辞書の構築を行なった。漢字工房の構築には漢字の部分構造を効率よく検索できる漢字辞書が必要である。漢字は造字法により構造的な階層性を持つ。我々が構築する漢字辞書は漢字の構造を階層化して知識表現する。我々は漢字を画,部首,漢字の3レベルの構造で階層化した。
また漢字を部分構造から組み立てようとすると必ずしも,正確な部首の組み合わせにならない場合がある。このような組み合わせを行なった場合,漢字が存在するにも関わらず,漢字辞書からは検索は行えない。このため見かけの部首を考慮しなければならない。このような部首を構造プリミティブと呼ぶ。また,造字法からは正確な部首は一般に意味か読みを表現するので各々意味プリミティブ,発音プリミティブと呼ぶ。両プリミティブは漢字の意味や読みの説明を行なうために利用できる。我々は部首を3つのプリミティブで知識表現した。
我々は常用漢字約2000文字に対して上述の知識表現を行い漢字辞書を作成した。漢字の属性として構成する意味プリミティブ,発音プリミティブを基本として意味,音発,画数など通常の漢字辞書にある属性について知識表現した。漢字辞書はNEWSー1750(4.3MIPS)上にインプリメントした。検索部はTRIASを用いて実現した。デ-タ数約45,000件(MO上にファイル構築)に対して検索は1秒以内で行える。また,インタフェイス部はOSF/Motifを用いて構築した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 林 敏浩,矢野 米雄: "開放型CAIにおける知的学習環境ー漢字学習システムの漢字工房の構築ー" 情報処理学会 コンピュ-タと教育研究会. 19ー17. 47-52 (1991)

  • [文献書誌] 林 敏造,矢野 米雄: "漢字学習のための知的学習環境" 教育工学関連学協会連合 第3回全国大会講演文集. 179-180 (1991)

  • [文献書誌] T.Hayashi,Y.Yano: "Development of a Kanji Dictionary Focusing on the Method of Constructing Japanese Kanji" International Conference on MultiーMedia in Education and Training. 126-121 (1991)

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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