研究概要 |
本年度は研究の最終年度であり,研究計画にしたがって,前2年間に行ってきた研究をより充実してまとめを行うとともに,以下の事項を実施した. 1.研究報告書の作成. 平成3,4年度に行った研究成果,およびそれを本年度さらに分析した内容を含む,以下の項目からなる報告書を作成した. (1)新しい計算のカリキュラム.これは,算数科における計算指導のねらいを確認した上で,新しいカリキュラム作成の基本方針を検討し、この基本方針に基づいて、第1学年から第6学年までの計算に関するカリキュラム案を示したものである. (2)電卓・見積もり・暗算を取り入れた実験授業と調査.これは,上記のカリキュラム案を具体化し、電卓と見積もり・暗算を積極的に導入した実験授業を行って児童の学習状況を分析し、カリキュラム案の部分的な評価を試みたものである. (3)計算指導の在り方に関する意識調査.これは、新しいカリキュラムの実行のための基礎資料として、小・中学校教師および小学校児童の保護者が現在の計算指導をどのように考えているか、また、これからの計算指導に何を期待しているのかを調べたものである. 2.研究成果の発表と公開. 上記1の報告書を印刷・公開するとともに,研究成果を日本数学教育学会全国大会および論文発表会において発表した.
|